Yahoo!とGoogleのロゴマークから見るデザインのヒント
普段、私達が調べたい事があってネット検索する時、このいずれかの検索エンジンを利用している方が非常に多いと思います。
そう、「Yahoo!」と「Google」です。
(Yahoo! JAPAN(ヤフー! ジャパン)…ヤフー株式会社が運営する検索エンジンをはじめとしたポータルサイト。)今や私たちの生活に無くてはならなくなった、前者「YAHOO!JAPAN」のロゴデザインについて書いていきたいと思います。
Yahoo!のロゴ
誰でも一度は目にしたことがある、「YAHOO!JAPAN(ヤフー!ジャパン)」のロゴ。どんなロゴだったか細部まで正確に思い出せなくても、大体の感じはすぐ思い出せると思います。
このロゴは実に印象的でありながら、特別こりすぎているとか、派手!といったワケではありませんよね?
しかし、あまり手を加えすぎていない雰囲気を醸し出していながらも、やはりちょっとした文字のバランス・影・使用している色etcで、うまく人の目を引き付けるように作られています。
それでは別窓で、「YAHOO!JAPAN」のロゴを見て下さい。
「そうそう、これこれ。」という感じで、安心感すら覚えますよね。ロゴは、あくまでも目印としていつもの場所にあります。コンテンツは一般的なエディトリアルデザイン(新聞や雑誌など印刷物の編集技法)とは異なり、新聞のような構成になっています。
シンプルに見えますが、「高さ・大きさ・文字の配置・並び・配置・影・書体」など、ちょっとしたバランスで見事にユーザーの気持ちを捉えています。
じっくり見てみると分かりますが、アルファベットの一文字一文字の大きさや高さはバラバラです。書体にはセリフが使用されています。
セリフ(serif) とは、欧文活字書体の書き始め・書き終わりの先端についている爪状の(ヒゲのような)飾り部分を指します。ロゴの色にはブラウザ上でも見やすく、かつパッと目をひく「赤」が使用されています。
赤は、「太陽」「血」「火」などを連想させ、代表的な興奮色。とても目立つ色で、企業ロゴやスポーツカーなどによく使用されています。 ロゴ全体のバランスとしては、パソコンモニターが横長なので、ロゴで場所を取ってしまわないよう横長になっています。
ゆっくり見てみると、本当に色々と考えられているのでスゴイ!と思いますよ。
「たかがロゴ。されどロゴ。」なのです。
Googleのロゴ
いわずと知れた「Google(グーグル)」のロゴ。祝日など、特別な日に表示されるロゴは別として、基本のロゴはシンプルでありながら、カラフルでどこか遊び心に溢れていますよね。
通常のロゴに使用されている色は、この4色。「青・赤・黄・緑」。 実はこれってどれも、日本の街中にある看板やロゴマークによく使用されている色なんです。
(他の国でももちろん使用されていますが。)視認性が高いため、ポーンとすぐ目に飛び込んでくる色ばかりです。皆さんも外出したときにちょっと足を止めて看板を見上げてみてください。
「ほとんどの店舗の看板がこの色のどれかを使っている!」といっても過言ではありません。
Googleのロゴマークはこの4色を上手く使い、高く盛り上がるような加工を施しドロップシャドウをかけ人々の注目を引いています。三原色(RGB:Red、Green、Blue)を使用していますが、「o」にだけ黄色を使用しているのは、「Googleはルールに従わない!検索だけではない!」というメッセージだそうです。
そして、シンプルな検索ページを入口に、オリジナルツールをどんどん発表することで、上手にユーザーを取り込んでいます。
そんな「Google」のロゴマークを手がけているのは、GoogleのInternational Webmasterである、「Dennis Hwang(デニス・ワン)氏」。2000年よりGoogleでインターンからスタートして以来、ずっとデニス・ワン氏の担当だそうです。
彼の手がけるグーグルのロゴ・デザインは、ホリデー・ロゴをはじめ、オリンピック期間のためのロゴ、著名人の誕生日用などに作成されるロゴなど、年間300~400にも登るそう。
毎回私たちを楽しませてくれる「Dennis Hwang(デニス・ワン)氏」のロゴ。
時々チェックしてみてはいかがですか?