お役立ちコンテンツ:ビジュアルと色で語るブランド戦略

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ビジュアルで語るということ:言葉を超えるデザインの「話法」

ビジュアルによるデザイン表現

ビジネスシーンにおけるデザインには、テキスト(言葉)以外の要素を紙面や画面上で巧みに演出し、ターゲットにメッセージを届けることが求められます。プロのデザイナーは、ただ絵を描くのではなく、ビジュアルによる独自の「話法(コミュニケーションの手法)」「文法(視覚的なルール)」を習得しています。

人間の脳は、文字情報よりも視覚情報(画像・色・形)を数万倍も速く処理できると言われています。ビジュアルを適切に活用すれば、論理的な説明を飛ばして、直感的に、ストレートに相手の感情へ訴えかけることができます。ビジネスにおいて、ビジュアルは言葉以上に強力な「説得力」を持つ武器であるということを、ぜひ知っておいてください。

1. 情報過多時代における「視覚」のアテンション効果

わかりやすい例として、ファッション誌やライフスタイル誌などの雑誌を眺めるシーンを想像してみましょう。

あなたは、表紙を開いてから目次をじっくり一文字ずつ読むでしょうか? おそらく、パラパラと紙面をめくって、全体を俯瞰するように眺めるはずです。
その時、皆さんがまっ先に関心を寄せるのは、どういった要素でしょうか? それは細かな「文字(テキスト)」でしょうか。それとも、魅力的な人物や美しい商品が写った「写真」でしょうか。愛らしい「イラスト」や、眩いばかりの鮮やかな「色」でしょうか。

そして、思わず手を止めて目を留めた記事に注目してください。あなたは何に惹かれてその記事に関心を寄せたのか、自分自身の行動を分析してみてください。どの記事に注目するか(何が目に留まるか)は個人差があります。おそらく、普段から自分が関心を寄せている分野のビジュアル、あるいは自分の潜在的な悩みを解決してくれそうなビジュアルに、まっ先に目がいくのではないでしょうか。

2. ポスターが人を立ち止まらせる「自分事化」の瞬間

別の例として、駅の地下通路にズラリと貼られたポスターを考えてみましょう。

駅貼りの広告ポスターは、立ち止まって熟読されるものではありません。人が忙しく歩きながら、ほんの一瞬だけ眺める(あるいは視界の端に入る)ものです。通行人は、次々と現れるポスターを脇目でチラチラ見ながら歩いているに違いありません。

そうした圧倒的に不利な状況下で、ふと立ち止まって注視してしまうポスターはありませんか?
例えば、あなたが仕事に疲れ、次の休暇中に旅行を計画している時であればどうでしょう。風情のある観光地の美しい景色や、湯煙が立ち上るのんびりとした温泉宿の「写真(ビジュアル)」が視界に入った瞬間、心を強烈に奪われるはずです。

「あっ、いいなあ。ここに行きたいな」

そう思って足を止めた段階で、初めてポスターに記されている「細かい文字(場所、価格、キャンペーン内容)」を読んでみようというモチベーションが生まれます。
このように、ビジュアルには人の心を瞬時に動かし、情報を受け取るための「入り口」を作る絶大な力があります。ターゲットの深層心理に響くビジュアルの演出こそが、ポスター、Webサイト、そしてロゴマークなどのデザインを考える上での「最初の一歩」なのです。


カラーによるデザイン戦略

色を決めなければならない:直感に頼らない「カラー戦略」

ビジュアルを構成する要素の中でも、私たちの生活やビジネスにおいて「色(カラー)」は極めて重要な役割を果たしています。

デザイナーやクリエイターといったデザインを専門の仕事にしていないビジネスパーソンであっても、日常業務の中で少なからず「自社のために、何かしらの色を決めなければならない」という責任あるシーンに出会うことがあると思います。

  • 起業するにあたり、会社の「ロゴ」は何色にするか?
  • 顧客に送る会社の「封筒」は何色が良いか?
  • 展示会で配る「パンフレット」や「ポスター」のベースカラーは何色にするか?
  • 開発中の「新商品(パッケージ)」は何色にするか?
  • 新しくリニューアルする「Webサイト」のテーマカラーはどうするか?
  • 店舗スタッフが着る「制服」は何色が良いか?
  • 重要なプレゼンテーションの「スライドタイトル」は何色で強調するか?

本格的な色彩(カラーサイコロジー)の勉強をしたことがなくても、あなたがプロジェクトの担当者・責任者であれば、最終的な色の判断を下すことは少なくありません。皆さんがそういう状況に置かれた場合、一体どのような基準で色を決定しているでしょうか?

3. 「社長の好きな色」で決めることの恐ろしさ

色は、対象物を見た人(消費者や取引先)の脳に、瞬時にメッセージを伝えられる絶好のマーケティング素材です。

もし、自社のロゴや商品の色を決める際に、「社長(自分)の好きな色だから」「競合他社が使っていないから」「とにかく目立つ色なら何色でも良いから」「よくわからないから制作会社にお任せ」というような基準で決定しているとしたら、それは企業のブランド価値を損なう、非常にもったいない(あるいは危険な)行為です。

出来れば1つ2つでも明確な「メッセージ性」を色に込め、さらに可能であれば、ターゲットとなる多くの人々に心理的な心地よさを与える色や、時代の空気感に合った流行色を戦略的に採用できればベストです。

頭の中にある「目に見えない抽象的なイメージ」を、適切な色やデザインで具現化できるデザイナー等の専門職ならともかく、そうでない一般の人が色を決める場合、まず最初に陥りやすく、かつ失敗しやすいのが「個人の直感や好み」による色の選択なのです。

4. 色を選ぶ前に「キーワード(言語)」を導き出す

もちろん、「青は爽やかで誠実」「赤は情熱的で目立つ」など、万人が共通して持っている色彩心理のイメージを用いるのは非常に有効なアプローチです。しかし、色彩の専門的な訓練を受けていない人が、数ある色の中から「正解」を導き出そうとする場合、いきなりカラーパレットを広げて色を選ぶ作業から始めてはいけません。

まず最初にやるべきなのは、「キーワード(言語化)」を見つけ出すことです。

つまり、これから作成するロゴマークやパンフレットを通じて、「ターゲット顧客に対して、自社の何を一番強く伝えたいのか?」を徹底的に掘り下げ、キーワードとして設定するのです。

例えば、「我が社は長年の歴史があり、顧客の資産を絶対に守る堅実な会社である」と定義づけたとします。そこから抽出されるキーワードは「誠実」「信頼」「安定」「知性」となります。このキーワード群を色彩心理学のフィルターにかければ、おのずと「深みのあるネイビー(紺色)」や「落ち着いたブルー(青)」という正解が導き出されます。

逆に、「地域に密着し、誰もが気軽に相談できる温かい会社でありたい」というビジョンであれば、キーワードは「親しみ」「活力」「温もり」「コミュニケーション」となり、選ぶべき色は「オレンジ」や「暖かみのあるイエロー」へと変わってきます。

直感で色を選ぶのではなく、「理念の言語化(キーワード設定)」→「色彩への翻訳(カラー戦略)」という論理的なプロセスを踏むこと。これこそが、顧客の心に真っ直ぐに届き、企業価値を高めるビジュアル作りの鉄則なのです。

5. 論理的なビジュアル・カラー設計は「ロゴエキスパート」へ

デザインにおけるビジュアルの力、そして色の持つ力は、ビジネスを加速させる強力なエンジンです。しかし、それを正しく使いこなすには、客観的な視点と専門的な知識が欠かせません。

私たちロゴエキスパートでは、お客様が言葉にしきれない「想い」や「事業の強み」を丁寧にヒアリングし、的確なキーワードへと昇華させた上で、ターゲットの心を直感的に動かす最適なカラー・ビジュアルを用いたロゴデザインをご提案しております。
「自社にふさわしい色がわからない」「デザインを戦略的にビジネスに活用したい」とお考えの際は、ぜひ実績豊富なプロフェッショナルであるロゴエキスパートにご相談ください。あなたのビジネスを成功へ導く、確かな「ビジュアルの話法」をご提供いたします。