デザインカラーの誘目性
色には人の目を引き付けるものと、あまり引き付けないものとがあり、この性質を【誘目性】といいます。
誘目性の高い色というのは、人の目を引き付けるいわゆる『目立つ』色です。
●一般的に、赤や黄などの暖色系で再度の高い色は誘目性が高く、心を高揚させます。
●反対に、青や紫などの寒色系と彩度の低い色は誘目性が低く、心を落ち着かせます。
<誘目性の高い色を使うと効果的なもの:一例> ・ 危険を知らせるサインや看板 ・ 工業製品の重要なスイッチ部分 ・ 広告など、目立たせなければならないもの 誘目性は視認性と似たような印象を受けますが、誘目性には感情的な要素が多分に含まれています。
いかかでしたか?現在、色彩の力は企業の商品開発や販売促進、そしてオフィスや工場、学校、高齢者施設や医療施設などの色彩計画に積極的に取り入れられています。 また色は、脳の発達を高める刺激になることが既に実証されており、子供の発育や高齢者の認知症の治療など、教育現場や医療現場においても非常に重要な役割を果たしています。
最近テレビ等でよく見かける「久保田カヨ子」さんもおっしゃっていますが、子供に小さい頃から様々な色の洋服を着せたり、あるいは着てみせたりすることで感情の豊かな子に育つそうです。 大人になってから自分で選ぶ服の色もカラフルなものになるんだそうですよ。非常におもしろいですね。
色の誘目性とは?
買い物に行った際、沢山の商品が並んでいる陳列棚で、目を引き付けるインパクトのあるパッケージと、それほどでもないパッケージとがあります。
街に氾濫するさまざまな色の中でも、ある特定の色が一瞬目に飛び込んできたり、際立って見えたりする場合もあります。 人の目を引き付けるかどうかの性質、すなわち目立つか目立たないかという色の性質を「色の誘目性」といいます。
色の誘目性に影響を与えるのは何でしょうか? 一般的には対象物の「彩度」です。 明るい色のうちでも赤、橙、黄などの暖色系の色は誘目性が優れます。一方、青、青緑などの寒色系で地味な色は誘目性が低いことになります。