「長く愛され信用される」会社や商品の特徴
いつまでも使い続けたい商品を扱っている会社は、ユーザーに覚えてもらいやすい 「シンプルなロゴマークやロゴタイプ」を使っています。 どんなことかというと、論理は簡単です。
イメージしやすい例えを挙げてみましょう。 あなたが長く着られる洋服を選ぶときのことを想像してみてください。 きっとほとんどの方がこのようにしていると思いますが… おそらくオーソドックスで飽きの来ない「シンプルなデザイン」で、かつ「ベーシックな色」の洋服を買うと思います。
それと同じような心理が「服」と「ロゴ」と対象は違え ど、働く訳です。 華美すぎないものの方が長く使えて不思議と印象に残り、高級感さえ 漂うことがしばしばあるのです。
ロゴマークやロゴタイプを選ぶときも同じように、一見どんなにシンプルに見えてもその クオリティさえ高ければ、そちらの方が自然と印象に残り飽きも来ず、凛とした印象を 与えます。それでは何故シンプルなものがそんなに良い印象を与えるのでしょう?
それは日本人のDNAが『清貧』の心を持っているからです。 無駄を省き、流行に左右されることなくいること。時代が流れいくら科学が進歩しても、人の心まですぐに変わるものではありません。
シンプルなデザインのロゴマークを使用して、長く愛される会社を目指しましょう。
デザインによる信頼感
ユーザーが持つ企業のイメージは提供する商品やサービス、宣伝・広告、ロゴマークデザインや人々の口コミなど複数の情報媒体を介して、人々の意識のなかでどの程度の知名度や肯定的イメージを待たれているかによって顧客の心をつかみ定着していきます。
知名度の獲得には通常、膨大な時間とエネルギーが必要ですが、失うときはたったひとつの事象であっという間に消えてしまったり、否定的なものに変わってしまったりします。
これらの事象には不祥事や事件といったものも挙げられますが、私たちデザイン会社が対象にするのは事件性のまったくない日常のユーザー接点で起きる信頼感の不一致のことです。信頼感の不一致をなくすためにはユーザーの期待値がどこにあるかを見極め、その期待値を上回る努力をしなければなりません。
ロゴマークデザイン、Webサイトやカタログ等の販促物のデザインが悪かったために、それまで築いてきたイメージがすべて崩れてしまうことも起こり得るのです。
その反対に、ひとりの社員の顧客対応で信頼感が飛躍的に向上することもあるのです。
ロゴマークやトレードマークなど会社が持っているビジュアルは、その開発意図どおりに使用されるよう定められ信頼感を示すものです。 そうしたルールがないと、ビジュアルの運用は時間とともに緩くなり、開発当初の意図とのあいだに不一致が生じてきますので必要な取り決めなのです。
しかし、もっとも必要とされるのはルールそのものよりも、発信側である企業がそのビジュアルの意味するものと意図を共有し、信頼感が持てている状態かどうかです。
つまり、会社の根本的な熱意が必要になるのであり、その熱意は会社の存在意義や社員が誇りとしているものに直結したものでなければ長続きしません。