女性客を増やす!「2ステップ」
●2ステップ 女性は男性と比べて、自分の感覚を大切にして、物事をパッと「好き嫌い」「良い悪い」で判断し、その判断力に自信をもっています。 なぜなら、それは単なる“勘”ではなく、これまでの人生経験を総動員した上での、「一瞬の判断」だからです。
このようなお客様に対して心がけることは以下の2ステップです。
①外見(パッケージ)の魅力…商品やディスプレイ、販売員など、トータルでの第一印象を良くする
②中身の魅力…商品や販売員の、至近距離での質を高める 女性は、初対面の人に対しても、外見をパッと見たときに、「感じが良くて信頼できそう」とか「なんだか意地悪そう」など、相手の人に対してある“イメージ”を抱きます。
そして、良いイメージの人に対しては、自分からも積極的に心を開いていきますが、悪いイメージを持った人に対しては、あまり近づかないように一定の距離感を保とうとします。
それと同じで、まずこの第一印象を良くすることがとても大切です。
しかし、実際は第一印象が良いだけで合格、とはなりません。ですから、商品自体の素晴らしさや、日頃からの努力がものをいいます。 具体的には、商品の品質の良さや、販売員の商品知識の豊富さ、などなど、中身の魅力のグレードを上げることも大切ですね。
女性客を増やす!「3コミ」
●3コミ 女性のお客様とお話していた際、プロも顔負けするほどの情報を持っている方が時々いらっしゃいました。
常日頃から、買い物や各種サービスを受けることに慣れているということもあると思いますが、「マスコミ」と「クチコミ」と「書き込み」のトリプルで情報を盛っておられることがとても大きいようです。
例えば、TVをつければ大手デパートやスーパーマーケット、コンビニエンスストア、有名ブランドまでが、密着取材をされ、紹介されています。
もちろん流行や新商品の紹介もいち早く得られます。さらにはインターネットの普及により、どこにいい店があるとか、ここの店のコレがおいしい、どこが一番安い、などを、自分と同じような「一般消費者」のコメントを参考にしながら、簡単に調べることが出来ます。 そして、こうした情報を自分でチェックしていない場合でも、友人の誰かがクチコミで教えてくれます。 そのクチコミ方法には、いまや携帯電話のメールなどが大活躍です。
そうしてますます女性たちの買い物に関する情報は増え続け、売る側と同じレベルの「プロの目」を持つにいたっています。 こうした女性たちを相手にするのはなかなか容易ではありません。
けれども、視点を変えれば、女性たちと同じ情報をつかんでいれば、彼女たちが買い物のときにどこを見ているか、何を重視しているかを知ることが出来ます。
一方、「マスコミ」・「クチコミ」の情報は確かに多いけれど、ちょっと冷静に考えてみると、どこまで信憑性があるのか分かりません。 本当に大切なことは報道されていないかもしれないし、マスコミの都合のいいように情報が曲げられていることもあるかもしれません。
そうした不安をお客様は少なからず持っておられます。あたりには色々な情報が転がっているけれど、どれも自分の目で確かめたわけではないため不明瞭です。 その事実が、いっそうお客様の店に対する視線を厳しくさせているのかもしれません。