ちょっと待った!手軽なものには裏がある
私達が買物をする時、「料金に見合ったサービス」「値段に見合った商品」といったように、支払の対価として得られるのは、それ相応の内容であることが一般的です。
高いお金を支払えば良いサービス、良い商品に巡りあえる確率は高くなりますが、「安くないと売れない」「安くないと買えない」という、現代の価格競争のスパイラルから抜け出すことは難しく、安価な商品が出回っています。
デザインの世界においても例外ではなく、年々価格競争が激しくなり、どんどん低価格で販売する「制作会社」「デザイン事務所」「ロゴマーク販売サイト」が出てきています。
なかにはロゴマーク1点が「10,000円」を切るショップも珍しくなく、それにともない「サービスの低下」、「お客様獲得のために重要事項をホームページ上の見やすい箇所に明記せず販売している」といったことも起きています。(トラブルに巻き込まれないためにも、各制作会社の利用規約をしっかり読んでいただくことが重要です。)
「激安、低価格なロゴマーク」で、なおかつデザインにも満足でき、アフターサポートもしっかりしていれば良いのですが、実際10,000円を切るようなロゴマークでは、そういったサービスは期待できません。やはり、安価に販売している制作会社は、人件費を削るため数時間で制作したロゴを安く販売し、利益を上げなければ存続していけないからです。
また、「ロゴマークのテンプレート」や「デザインコンペ形式の大量提案」といった販売方法は、手軽で料金も安く、お客様には魅力的にうつることと思います。ですが、ロゴエキスパートはロゴマーク作成のプロとして、ロゴが存在する意味を考えたときに、「テンプレート(※1)」や「デザインコンペ形式の大量提案(※2)」などの販売方法は、ロゴ本来の存在意義が薄れてしまうのではないかと思います。
※1 テンプレート…作成済のテンプレートからお客様にマークを選んでいただく形式
※2 デザインコンペ形式…販売サイトに登録している「アマチュアまたはセミプロ、プロデザイナー」がお客様からの依頼内容から、「20~30案」をお客様に提案し、その中から気に入ったロゴを選んでいただく販売方法
ロゴマークは本来、企業のコンセプトやメッセージ、商品の使用目的・ターゲット等に合わせて作成するものです。このようなロゴ本来の使用目的を無視して、販売側の利益優先になってしまっては本末転倒です。
料金やデザイン、アフターサービス等の基本事項の他に、下記のような点にも注意を払って制作会社、デザイン事務所選びをするとより探しやすいのではないでしょうか?
・電話対応はあるか?(E-mail対応のみのところもあります。実際にお客様からお聞きしました。)
・デザインの相談にのってくれるか?
・編集回数、やり取りの方法などがしっかりサイトに明示されているか?
・提案力、企画力はあるか?→アイデアを実行してくれる(デザイン・形にする)行動力があるか?
・納品後のサポートはあるか?(アフターサービスはデザインデータを扱う上で重要です。)
・どんな方法でデザインしてくれるのか?(グラフィック、書道、手描きイラスト)
・ロゴマーク以外のビジネスツールや、販促物デザインもしているか?など
※上記はあくまでも一例です。
テンプレートやデザインコンペ形式でも、本当にプロとしてしっかり取り組んでロゴを提案されている方もおられます。うまく見極めて利用することによって、あなたの企業やお店のイメージアップにお役立てください。