会社設立に役立つ商号について
商号（しょうごう）とは？
商号とは、「商人が営業活動を行う上で自己を表示するために用いる名称」のことです。もっと簡単にいうと、商号とは「会社の名前」で全ての会社はこの商号を持つこととなります。
商号に入れなければならない文字はあるの？
会社の場合、商法では必ずその商号を定めなければなりません。
その際、「株式会社」・「有限会社」・「合名会社」・「合資会社」など会社の種類を明示する文字を入れることが要求されています。
商号にはどんな文字や記号を使ってもいいの？
会社については、商号を登記しなければならない関係上、外国文字の商号は認められていません。したがって、外資系の企業でも商号はカタカナとなっています。
※平成14年11月1日、商業登記規則等の一部を改正する省令の規定に基づき、商号の登記に用いることができる符号に関する件が施行され、会社の商号（法人の名称）の登記にローマ字等符号を用いることが可能になりました。
商号を登記すると、どんな権利が得られるの？
商号は商法や不正競争防止法によって保護されており、商人は以下の権利を有するとされています。
・商号を他人に妨げられずに利用する権利（商号使用権）
・他人が自己の商号を不正使用した場合に差止め及び損害賠償を請求する権利（商号専用権）
商号はいくつも持てるの？
商号は、「１つ」の営業につき「１つ」だけしか持つことができません。
同一の営業のために複数の商号を使用することを認めてしまうと、公衆の誤解を招いてしまう恐れがあるからです（商標は複数使用が認められています）。
会社の場合、その営業は法律上常に１つの営業とみなされているので商号は１つに限られています。
商号と商標の違い
商標…自己の商品を他人の同種商品と区別するために用いられている。 図形や記号でも良い。
商号…文字でなければならず、商人本人を表示するものであること。
いかがでしたか？商号には色々な決まりがありますが、登記すれば商号を利用して様々な保護を受けたり、権利を持つことが出来ます。
